あきれるほど遠くに
心なんか言葉にならなくていい。

2002年07月14日(日) バイト代もらってきた。



1万円あったら何ができるだろう。
てゆーかどこに何泊できますか。
フツーのラブホだったら何時間オッケーですか。
あなたのいるそこまで行けますか。
あなたのために何ができますか。
ねぇ。
僕はあなたが答えられないの知っててこれを書いてるけど。
ねぇ、声を。
あなたを聞かせて欲しい。
あなたの、大切なモノ。
大事なモノ。
誰も外側からは奪い取ることのできない、心臓に施された活きた刺青のような。
あなたを。


僕にはひとつ、気に入っている(以上に)魂が震える(とまで言っちゃうと戸惑うけど、僕にとって上等なプレシャスな)小説があって。それはもう、こんな年になって読んでんの恥ずかしいという以前に大前提が少女小説って所で何か間違ってるんだけど、内容的には僕の魂にシンクロナイズしているから何ももう言わないし言えない、小説で。
もう何年も、僕はそれを折に触れては読み返して、ずーんと重く、
感動するとかじゃなく、
詩を書かなくちゃと思う。

もしも僕が誰かに何かを伝えたいのなら、
僕は詩を書かなくちゃと思う。
僕には詩も、あんまり上手くないけど、
技巧を使うのは苦手だけど、
僕がいちばん魂を込められるのは詩だと思うから、
誰に届かなくても声を上げたいと願うのなら、
僕は詩を書かなくてはならない。

たとえばあの月の、クレーターの底に、何匹か白いふくふくとしたウサギがいて、
神々しい地球を見上げるのなら、
僕はそれを救いに行かなければならないと思うように。

願う意味はわからなくても言葉にはできる。
というよりも僕はあのひとに、この言葉の意味なんか伝わらなくていい。
その大まかなカタチだけ分かってくれたらいい。
この僕が、切れそうに痛むモノを、
死にそうに切ないモノを、
どこかさみしいなぁと思う程度でかまわないから、
あのひとがどことなく感じてくれたらいい。
あのひとが綺麗なコトバだと思ってくれたらいい。

僕が泣くところなんてアナタは見なくていいから。
アルカイックに、僕は微笑んでみせるから、それだけに何も信じないでアナタはどこまでも走っていってくれていいから。
うん。



↑それでも僕は生きているんだから。
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