| 2002年11月07日(木) |
透明な目で僕は君を見る |
欠け続けた月は音もなく すりへって消えてしまいました。 見上げる人がいることも知らずに。 左手に握ったままの小鳥の命が 私に体温を与えてくれて 言葉もなく 歩くことで 私は愛を 表現します。
『世紀末に開いた扉を 今は閉じて 今日からは惰眠をむさぼることにします。』そんな あなたの声 あなたの姿 あなたの命 私にはどれひとつ 残されないで消えていきます。 さ さようならの さ 言いかけて 死んでしまうわけではないあなたに戸惑います。 あなたがどこに在るか どこに消えるかを私は知っているけれど、 昼の最中では空を見上げるのも眩しくて目が開かないのです。
手のひらの小鳥は あまりに美しいので人には見せません。 ただ ぬくもる手のひらをいとおしみながら 私もまた 左の手の中を のぞきこみはしないのです。 でもきっと その鳥は あざやかなあおいろをしているに違いないのです。
さ、 言いかける私に小鳥は小さく身をふるわすので 閉じようとする扉に 掛ける言葉がなくて私は口をつぐみます。 欠け続けた月が 今はもう無いのを 私はまだ認められずに 明けかけた空を見上げ続けているのです。
うろ うろと 歩きまわる足の下で 世紀末からの3年を踏み固めながら 言葉もなく 月のありかを あばくこともできず 私は 愛を 表現しています。
********************************************************* 本日の『詩の放課後』のお題は「2と0と0と2」あるいは「2002」でした。 てゆーか難しすぎ! だからかえっていろいろ考えることもせず、書きたかったものを書いた。 知人のサイト、僕がもう、自分のHPを立ち上げるまでにいちばんお世話になった人のところが、先月いっぱいで閉鎖されてしまいました。 『欠けていく月』と、いうサイト。 今の僕があるのは、ホントにあのサイトが在ったからで、もうお礼のしようもないくらいに有難い人たちで。 うー。 なくなったらいやだー!と言って泣きましたよ。マジで。 うん。未だに消化できてないモノもあるのだけど。 こんな詩を書くぐらいだったらもっと貢献すべきだったんだ、と言われたら返す言葉はありません。ぐうの音も出ない。 でも僕の愛情と、僕の貢献はイコールではないからね。 だから僕はずっとこの愛情を抱えていく。 それはもう、狂おしく。
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