| 2003年05月15日(木) |
けれどあのひとの眼に見入れば僕は自分の愚かさを悟るのです。 |
半袖で居るとけっこう肌寒い夜。 たくさんイヤなことを言った自分を思い出して小さくなってみる。 心が冷えることを感じるのは、誰でもそうだろうけどとても冷たい。 心は胸には無いと思うけれど心臓の隣り、胸の中央がしんと冷える。 きゅっと収縮する血色の筋肉が見えるようだ。 そんな中であのひとに言葉を吐かなければいけないのは明らかに僕のせいだけど、それでもどうしようもなくあのひとが恨めしく思える。
僕はきっと出来損ないの人間なんだ。
そう思うのはいつもこんな時。 自分の使う毒々しい言葉に嫌気が差して。 ・・・僕は人と口喧嘩はできないけれどそのひとを貶めることはできる。 傷付けることはできる。 イヤな気持ちにさせることはできる。 僕は。 それでいつも誰かをつらくする。
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霧にかすむ遥か遠くに、悠然と立つキリンの群が見える。 長くのばした首を掲げて、 ぼやける姿は灰色に濃く淡くゆらいで。 豊かな草原に、潅木の間に、 ゆらゆらと彼らは集ってこちらを見ている。 それはまるで、 滅びへと向かう鉄骨の群。
最近読んだコニー・ウィリスの「ドゥームズデイ・ブック」が良かった。 なんとなく、最近流行りのSARSを思ったりしつつ。 ストーリーは単純で、ありきたりもいいとこだと思うのだけど、でも分厚い上下巻を1日で読んでしまった。 随所に散りばめられた聖書の句とか。 人間の描写とかが好きだったのかも。
今日は伊坂光太郎の「陽気なギャングが地球を回す」も面白かった。 小説としてはちょい軽めだけど。 また別のも読んでみよう。
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