目の前に積み上げていくから、 存分に悩んでください、 死にそうなくらい。 それでもまだ足りないなら、いくらでも持っていってあげるから、 ね、 はやく あきらめて 僕のことを見てください。
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別れるなら梅雨どきだと思う、ってあのひとが言っていたので なんとなく梅雨ぞらを茫然と見上げてしまう。
それでもいいや、って思ってしまうのは何でだろう。 たぶん、何度も繰り返される言葉に、少しずつ暗示にかかってしまったんだ。 ・・・だってあのひとは何度も言うのだもの。 6月は苦手な月、自分が自分ではなくなってしまうような月だと。 ききたくない、と顔をそむけても、 耳は塞がないかぎりコトバを拾うから、少しずつ心にあのひとのコトバが堆積する。
別れるなら雨の季節だ、とあのひとが言うので 少しずつ暗示にかかっていく。 だけど それでもいい、 あのひとがそれを選ぶなら、 その稚さをも僕は愛するだろう。
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明日は、気が付いたら大学が休みで。(微 映画に行こうかなー。 あのひとはなんだか忙しいので、そして僕もなんだか厄介な感じに忙しいので、当たり前だけど我儘に会いに行くことはできなくて。 ・・・でも行きたいな、 って思うのは理性ではないから、 忙しそうなあのひとに繋がるはずの(でも繋がらない)ケータイに背を向けて寝入ってみる。
・・・これは、僕なりのちょっとしたいぢわるで。 だから淋しい時にも淋しいとは言ってやらないことにする。 絶対に。 教えてやらないことにする。
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