あきれるほど遠くに
心なんか言葉にならなくていい。

2003年09月09日(火) 眠らせないよ。



ぺたり。
と絨毯の上に寝転んでしまうと、もう頭が持ち上がらなくなってしまって、そんな自分のちょっと情けない状態にくすくす笑えてきてしまう。


ここ連日熱帯夜の京都はなかなか寝苦しくて、睡眠時間が足りなくていつも僕は寝不足。
今朝も4時過ぎに目が覚めてしまって、それからなんとなく眠れなくなってしまって目を瞑ったままで朝まで寝転がっていた。
・・・不毛だ。
でも睡眠時間が減るといろいろ、健康状態その他、出てくる弊害が多いので無理にでも眠りたかった。

僕の身体は案外繊細らしくて、すぐ肩凝りやら頭痛やらをひきおこす。
だからいつも自然体を心掛けてるつもりではあるのに。
たとえば少しの緊張だとかいつもと違うカバンの重みだとか、黄金率を乱す存在で一気にバランスが崩れる。
ぬぅ。


眠れない状態は怖れに似ている。
僅かなひび割れから染み出してくる水がほとりほとりと落ちる水音のように、起きている時には気にならない些末な存在が妙に耳につく。
瞼を下ろして視覚を遮断した状態に響く、聴覚なのか触覚なのかわからない螺旋構造の感触。
リフレインではなくて永久音階のような。
杞憂と笑えるはずの小さな怖れを増幅する夜の静寂。
僕はここで、その渦に沈んでいる。
風も無く、渦はとぐろを巻いて僕を眠らせない。




↑ひっそりと、しのびよる。
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周防 真 [MAIL] [HOMEPAGE]

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