あきれるほど遠くに
心なんか言葉にならなくていい。

2003年09月14日(日) ルーズリーフ1枚、ひらり



手紙を書いた。もういないひとに。

後悔はしない。いつも。
しても無駄な後悔なんかしない。
それくらいなら。やって益になることを考えろ、と。
誰に対しても思ってきたし自分に対しても思ってきたから、じっと立ちすくむのは一瞬だけに。なるべく、して。

合理的、って。
僕はそんなふうに生きていたいと思ってはいるけど。
でも僕にとっての『合理的』が世の中の『合理的』になるわけではなくて。
だからもちろん、僕の心が穏やかになるためにしておかなきゃいけないことはある。たぶんそれはとても無駄なことだけど。
たとえばこの日記みたいに。


手紙。
もらうと本当に嬉しかった。
それは純粋に、書いた本人から直接に生み出されたものだから。
他の誰にも書けない、たぶん唯一の存在で。
僕にとって言葉が大事なのはそのせいもあると思う。
自分で書いた手紙だって、ずっと取っておきたいくらいで。
捨てたり燃やしたりするくらいなら返してほしいって思ったり。実際言ったり、した。
僕の言葉が不当に軽く扱われるのを見るのはつらかった。
大切な手紙であればあるほど。

出すことがないってはっきりわかっている手紙を書く、なんて、本当に馬鹿みたいなこと。
でも拙い文字で、書く。
僕のこと。相手のこと。昔の話。そして仮定の話。
そしてさようなら、と。
あなたに会いたい、と。会えるはずのない人だから本当のことを書く。
それで。
引き出しにしまいこんで、眠りに就く。




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