あきれるほど遠くに
心なんか言葉にならなくていい。

2003年10月14日(火) やたら寒かったです。



 怖いのは、
 こころが簡単にほどけてしまうこと。


朝から恋人に会いに行く。
電車に乗って、遠くまで。雨はまだ降っていなくて、でも踏切の音はよく響く。
何だか忘れ物をしているような気分がしていたのでした。あのひとに会うまでは。

僕が朝ごはんを食べる隣にいてもらう。
朝の喫茶店は人が少なくて回転が速くて、ミルクティーが美味しい。
1時間はすぐに経ってしまう。短すぎる、って思う。
でも別れたあとに用事が待っているのは、一人で家に帰っていくよりずっとマシだと思う。あまり淋しくなくて。朝ごはんを食べたような気持ち。

京都に帰る。
うちの最寄り駅を特急電車で通り過ぎて、終点まで。
渡っていく広い河の水面を見下ろすと、雨が降り出したのだとわかる。
 穏やかな水面に散っていく、円く儚い波紋の多さ。


昼、友人と話す。
漠とした不安のこととか。
若者は将来を思うときいつも不安で、幸せな楽観を羨んでしまう。快適な建物の中で雨の外を見つめて、あぁ外に出て行くの憂鬱だなぁ、って思うときみたいに。

なんとなくパーフェクトな雨靴が欲しくなってしまった。
水が染みこんだりせず、蒸れたりもせず、僕の足にぴったりで、てくてく歩いて行けて、スタイリッシュな雨靴。
あったら履いてるよなぁ。





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周防 真 [MAIL] [HOMEPAGE]

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