せっかくの連休なのに外に出られない。 って、別に監禁されてるわけじゃないから出てもいいんだけど。 でも用も無いし。(一応) 無言の内に留守番を頼まれているようでもあるので。(おそらく) 外に、行きたいなぁ。
家の庭は飛び交う小さな虫でいっぱいで、好きじゃなくなってしまった。
どこか遠くから秋の香り。 何か物を焼いているような。 なんだか少し、ふてくされている自分を感じる。 どこか虚ろな。 どこか満ち足りて。 不平不満ばかり。 胸の中で不意に、涌き上がっては泡のように溶けて。
何かを埋めるように体を動かしてみたりする。 うすぼやけた昼間。 暗くもない夜。 死んでしまう時のことを考える。 どんなに抗っても死んでしまう時のことを考える。 恐怖、が少し理解できるようになってしまっている自分を恐れる。
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自分は今この人を殺せる、と思う一瞬のことを考える。 心臓にナイフを突きつけた一瞬のこと。 怯え哀願する相手を見て何を思うかと。 考える。 自分でない他人だったら何を思うかと考える。 笑うだろうか。 手が震えるだろうか。 支配を確信するのだろうか。 絶望を思うのだろうか。
人が人を殺す時、なんて、理解できるはずがないでしょう、と 誰か僕に言ってください。
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