2004年02月14日(土) |
キライなものも多いの。 |
なんだか無性にさみしくなってしまった。
足元でとろけていくのは名も知らぬおんなのからだでした、ちいさく 艶に笑っておんなの目はぎらぎらと光りながらくずれていくのでした。 すう、と春も近い夜風が青々しい水の匂いを残してすべってゆくので ここまで来た道がわからなくなったように辺りを見回してしまいます。 愛してたの愛していたよ愛しているの愛してるわ愛していてよ愛して おんなはただとめどなく愛という言葉をふりかざしてのたうちまわり そのぬるるりとした軌跡が暗闇のうえに淡く蛍の道のように光るので 僕はゆっくりとのたうつおんなのあとを歩いてゆくのです、いったい このひとは誰だったかしらと思いながら。
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雨が降ったようですね。 降っているところを目にしないと雨は絨毯のようです。 雨上がりの外の、濃い雨の匂いが好きで。 雨に濡れてもいいや、と思うのも好きだったりします。最近は濡れると困るものを持っている割合の方が高いんですが。
うにゃ。 でもたぶん、世の中が僕の好きなものばっかりだったら僕は息が詰まって死んでしまうような気がします。 そんなものですね。 そんなものです。
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