2004年03月15日(月) |
出会ってしまったね。 |
ぬくもりがそこにあるというのはしあわせなことだ。 さしだせばにぎりあわされる手があるというのもしあわせなことだ。 たとえ全世界の時計を止めるのは不可能でも、この部屋の中にある時計くらいなら簡単に止められる。 そういうこと。 明日はやわらかな日であればいい。僕にとっても、あのひとにとっても。 くじけそうになるのは半分だけになってしまう自分を想像してしまうからだ。
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こどもはきらい、という話をする。 そういう話をすると誰もが少し淋しそうな顔をする。たぶん話している僕も。 生きている僕は生きている僕でとりあえず生命体としては完璧でも、同じ生物の社会の中で完璧かと言われるとそうではない決して。 それはたぶん辛いことだ。 たぶん。 それは何故なら僕は自身が完璧な存在であれと願われながら産み落とされたことを知っているからだ。そしてそうであれないことを知っているからだ。 そして僕はその負の遺産のような僕を後に引き継ぎたくないと思っているからだ。 うん。 愛するのは難しい。 自分でさえ。
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そうして明日にただよっていく。
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