あきれるほど遠くに
心なんか言葉にならなくていい。

2004年05月21日(金) だんだんと乾いていくので僕は



『ねじまき鳥クロニクル』を読んでからなんだか狂っている。
読み終わって、なんだか好きな話じゃなかったなぁと思ったのに。
それなのにあの現実感のない世界に囚われてしまったみたいで。
雨の中の薄暗さのように世界が不鮮明だ。
そしてそれでいいと思ってしまう諦めに似た納得。

今日は死んだように眠ろう、泥のように、褪色した夢を見ないように。

 それだけが望みと言ってもいい


 **

海に行きたいな。
誰もいない海。
別に広ければプールでもいい。
そして誰もいなければ。
ただ浮かんで目をつぶりたい。
微妙な緊張感と絶望のような浮遊感が欲しい。
たぶん僕は今、他人を必要としていない。
ただ時間、あるいはそれに見合うだけの空漠を欲している。

別に夢を見てもいい、ただしそれを憶えていなければ。


 **

とりあえずあなたには僕を癒せないのだということ。

そしてあなたは僕を癒してくれないのだということ。

 **

明日は逃げて行こう。
どこか遠くへ。
有効利用した時間なんか屑みたいなものだ。
だから僕は自家用機も車も要らない、この弱い両足だけで。





↑でもそれはあなたの安心を買う間だけ

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そして駆けてゆくよ。



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周防 真 [MAIL] [HOMEPAGE]

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