2004年06月01日(火) |
まだあまりうまく吐くことができない |
現実問題として変わったこと。
たべものが口を経過する量が減りました。 ぼんやりしている時間が長く長くなりました。
それくらい。
夜、ねむりたくないと思う。 重い額を枕に下ろしたくないと思う。 けれど思いはそのままざらざらととめどなく流れて、 いつのまにか渦を巻いた混沌に、僕は目を閉じてしまう。
息を止めてしまう。 注射針が刺さる一瞬前みたいに。 痛みを拒むつもりはないのだけど、鮮烈な痛みを予感して身構えてしまう。
あのひとのところへ行こうと 思った。
今ではなく、僕にふさわしいくらいの時に。 多少、客観的に無理をしてでも。 まだダメだけど。 まだダメだけど。
そして朝は現実的だ。シュールなほどに。 目を開けたくない、と無意識に願って僕は眠りに甘えようとする。 夢にはあのひとの気配が重く残っていたような気がする。 片鱗も憶えていないのに。 それでも、鮮やかに。
脈絡の無い僕の意識の迷走と、 小さな本屋で本の表紙を何度も何度もなぞりながら本棚の前に立ち尽くす僕の混乱と、 悲しむことすら拒む僕の不可解な精神を、
休ませて。
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