ダメです、糸が切れてるみたい。 何故僕はこんなところに居るんでしょう。とか思います。 ダメだー。
コンビニの、無印良品の棚の前で立ち止まってしまったりします。 あのヒトが好きだと言ったお菓子を思い出して立ち尽くしてしまったりします。 ぐらぐらして。
そしていつもながら僕にはうまく判断できないのです。 こういうやさしい僕が本来の僕なのか、人間関係に淡白で冷静な僕が本来の僕なのか。 正直言えばどちらでもいいんです。 本当に。 どちらでも。
夕方、太陽が木立の間を、僕に向けて手を伸ばしてきます。 その光が僕を刺し貫く前に、僕はその景色の神々しさに打たれてしまう。 そして刺し貫かれながら僕はその自分を残して歩み去っていく。 何の呟く言葉も残さずに。
どこへ行ってもあのヒトは穏やかに笑んでいて、 僕がどこへ行ってしまっても決して追いかけては来ないで、 淋しいのはいつも僕ひとり、 この悲しみも苦しみもいつまでもあのヒトのものと同じにはならない。
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