あきれるほど遠くに
心なんか言葉にならなくていい。

2004年07月08日(木) 京都、晴れ




七夕の日、僕は高いビルの上から熱気にうだる外を見下ろして
大阪に行きたいと思っていました。
揺らぐ陽炎の中に沈んでいるようなトタンと赤錆と路地の町。
息をするたびに肺が焼けそうになる
そんな濡れたように色褪せた町並みを
僕はさまよいたいと思ったのでした。






ビルの上からは大文字が綺麗に見えました。それも二つ。
送り火の夜は此処に来たいね

ヒトを亡くしたことのない僕なら言ったのでしょう。







7月7日、梅雨を忘れた空では織姫が
年に一度の僅かな逢瀬のため天の川を渡ってゆきます






明日も晴れ、けれど最後まで
僕はビルの谷間を見下ろさず一日を終える






↑もう祇園祭だ

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周防 真 [MAIL] [HOMEPAGE]

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