閉店間際の百貨店に駆け込んで酒を買った。 明日は父の誕生日だけど僕は家に居ないので。 父親の好きな純米酒、しかも大吟醸、しかも京都の地酒(これは僕の趣味)。
余談だが酒は好きだ。 大量に飲むのは苦手だけど味わうのは好き。 水とは違うけれどどこかやさしくていい。 友人の家に行く時はたいてい酒を下げていく。けっこうイイのを。 明日は神戸に行く。 花火を見に。
このあいだ恋人に怒られてから電話をする勇気が出ない。 メールを見たり書いたりする気が起こらなくてパソコンは閉じたまま。 それでも僕を囲む世界はあんまり変わってなかった。 オーストラリアにいる友人から掲示板に書き込み。それとイギリスから帰ってきてる友人から電話。 それくらい。
最近は司馬遼太郎の「坂の上の雲」を読んでいる。 読んだことがある、と勝手に思っていたのだけど、どうやら「竜馬が行く」と混同していたらしい。 なかなか面白い。 もう3巻目に突入している。とうとう子規が死んでしまう。
酒と一緒に塩辛を買ってみた。 帰ってみると塩辛が既に冷蔵庫に存在していた。 往々にしてそんなものだ。思い立った親切がたいていのばあい徒になるようなもの。 そのほかにゼリーも買ってみた。 はっきり言って美味しくない。 こんなだったら五割り増しくらいの値段だった小さめのホールケーキにすればよかった。
そして世界は残酷だ。 あなたに会えないあいだ僕は死んでいる。
|