甘えるな。
自分の弱さも己にとっては自己愛の対象だけれど、そんなの表に見せるべきものじゃない。 だからもう僕は口を閉ざそう。 あのひとはいない。 最後まで、僕はただの馬鹿でしかなかったけど、 それでもこの痛みを傷にしないように、僕は顔を上げねばならない。 これは傷じゃない。 僕が恥じるモノでも、あのひとが悔やむモノでもない。
僕が静かな情熱なら、祈るのはただ、己の自制心が揺るぎませんようにと。 此処に秘めるものが露わになりませんようにと。 たとえ明日、最期の日が来るとしても、それを知るまでは押し殺すこの心が細く永くあえかに息づくのをそれだけを僕は許そうと。
そして僕は悔やまない。 何もかも、僕自身が選んだこと。 あのひとのいない今日も、あのひとのいない明日も、激しく願う心も、 全て僕のモノ、僕だけの。
不変を僕は信じない。 けれど永遠を僕は求める。 きっと、最期の日まで。
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神様、 かみさま、 貴方に助けてくれなんて祈らない
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