あきれるほど遠くに
心なんか言葉にならなくていい。

2005年05月19日(木) 泣かない樹




言い訳のない別れの手紙はいつも唐突で
急かされたように僕は落ち延びてゆく前の彼に会いに行かなくてはならなくなる
尋ねる言葉は喉の奥に沈み
彼は穏やかに笑って僕の餞を待つ
ので
僕は掌を上げて 最後の言葉を刻み
別れを告げる中のひとりになる






↑だから、嘘つきだって言うんだよ

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