2005年05月25日(水) |
そうです、だけど君も 私が許さないのを知っていたはずです |
悲しみをくだく、おおまかに もう叫んだりしないように。 朝焼けのなか求めるのは否応のない一瞬の所在と酔いの回った安らかな眠りで それは答えではないから、結果的に 舌の上に差し込まれた細い指に 冷えた残骸を味わいながら情熱を散らす、シャンパンを買って 切り飛ばしたコルクで傷を作り 舌の先であのひとに謙虚の文字を描く、 アルコホルの破れた心臓から漏れる音を聞く
悲しみはくだく、おおらかに もう縋ったりしないように。 息を止めて 沈んでいく 夢は見ない 水が氷になるのを水面に見上げる魚の朝 夢に描いた空色の絵の具から滲んで溶けた硝子のくつ、 言葉を忘れて笑う人魚姫の断り書き
だけど声にしないことの重要性なんて興味ない
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