唇を、合わせると、 煙草が香ったらしく少し顔をしかめた。 そんな拒否を見て急に、 萎えてしまう自分を 困った人間だと外側から思って自嘲的に少し笑った。
灰皿を 買わなくちゃ
比較的どうでもいいことの一つが終わっていく。 朝は頼りなく毎日を歯車のように一定速度で回って、変化は意図的に 起こすもの、 聡明なあなたが想うすべてのものが非現実的であったらいい、なんて 優しいことを夢見ている。 ただ実際があまりに現実的なだけ。
他愛なく酔ってしまった肢体を弄ぶ細い指、 火照った身体がくすくすと笑うのを止められないでいる。 僕の不要なあのひとは、僕が弄ばれている間、何処で何をしてるやら。
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やっぱり扇子が欲しい…。 未練げにデパートの扇子売り場に出没。 また新たに気に入ってしまう。 うぅ、あの黒地のヤツめっちゃ欲しい。 誕生日まで扇子は待っててくれないよな。 自分で買うのかな。・・・それほどの決心はつかず。 わー。
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