あきれるほど遠くに
心なんか言葉にならなくていい。

2006年07月30日(日) 壊れないようにそっと抱く腕






夏が来てしまいました。という感じ。
7月は何だか大変だった。
職場もいろいろあったし、精神的にも、それなりに。
懐かしいひとにたくさん会った気がする。演劇も映画もかなり見た。
本を異様なほど買い込んだ。
そんなこんなで今はすごい金欠。やばいよ。

夏は何だか寝不足だとかでは寝ててはいけないような気持になるので、そして少しくらいの不調では動けなくならないので、不思議だけど何とか生きていける、という気分。
大丈夫かな。
大丈夫だ。
きっとあのひとが守ってくれる。
遠くで響く花火の音。
破裂音に追い上げられるような気持になるたびに、深呼吸をする。
もうすこしだけ、生き延びよう。もうすこし。
確かに生きてゆくのは習慣病でも、ここに意識と心があり理性が僕を支えていく。
そしてこの心は恥知らずにもあのひとの名前しか呼ばないのだから。


  **


梅雨明け。
空には雲がむくむくとわきあがっていて、
もう幼い頃のようにはわくわくとした気持ちはなくて、
どことなく憂鬱な暑さをこらえている。
ただ夕立が降ったらいいな、と
そこに濡れる自分を想像すると
先程の酔いが身体を巡っていくようで
とりあえず部屋に戻って古風な香を焚いてみる。
穏やかに、と
微笑んだのはもう誰だったかも忘れて
少ししけったような煙に軽く咳を漏らしている。








↑梅雨の中で焚くのでした。

My追加



 < 過去  INDEX  未来 >


周防 真 [MAIL] [HOMEPAGE]

My追加