あきれるほど遠くに
心なんか言葉にならなくていい。

2006年08月10日(木) ことばがそれを のりこえられるひがくるでしょうか





あぁ、会いたい、
会いたくて会いたくて死にそうだ。

ふと
囚われたその考えに溺れて溺死しそうになる。
喉の、奥から、
波のようにじわじわと喉元を過ぎ舌を埋めて、
ただそれだけの望みが、
こころを、
言葉を、
声を、
くちびるを、
この身体を、
思うがままに染め上げて、一色に。
真摯な打算がこの身体を動かしてあのひとの元へ駆り立てるのだ。

これが
恋というもの
この熱さが
想うということ
言葉では何とでも言える。
衝動や情熱や一時的な嵐のようなもの、
そんな類のものであればいい。
一瞬を遣り過ごせば収まっていくものであればいい。
けれどこれは狂気で、
しかも月の皓々と照るを原因とするものではないから、
煽られるのはただ、
この望みが未だにここに根付いているということの証。
脳や理性を支配する、
ただの圧倒的な願い。

 会いたい、会いたい、それだけが望み


会えなければ死んでしまう、とか
そんなやわな願いではない。
会えないという選択肢はそこに存在できない。
死ぬとか、
ただそこで終わってしまえるような選択肢はない。
この身体はたとえ死んでも動く気がする。
死んだあとの方が楽なのかもしれない。
と、
こころはあまりに自由で怖い。

ただ、
ひと目、
こころが、ただあなたに会いたいと言います


さよなら神様。
あのひとの前でアナタは無力です。
心はやはりひとつしかなくて、どんなに分裂してもあのひとを想います。
その細胞の一片一片に至るまで。
花は
あのひとの香りであのひとの形、あのひとの声をしてあのひとの心をしています。
ただそれだけ。

こころが、
あのひとをもとめます








↑ことばはそれを乗り越えることができるでしょうか。

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あのひとが、
もう、
いないって、
ようやく、
いつかようやく、
しんじられる日がきたら、
あのひとが、
もう、
いないって、
ぼくのなかにも、
あのひとのなかにももう、
いないって、
しんじられる日がきたら、
いつか、
いつかようやく、


そうしたら。




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周防 真 [MAIL] [HOMEPAGE]

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