何故こんな熱を出したんだろう、と考えて 少々不本意ながらも 知恵熱のようだと 結論付ける。
心がぐるぐると同じ場所で空転していて ため息をつかないようにこぼさないように、無意識に息を 制限していて 腹は減ってもすぐに満腹になって苦しくなってしまって 時々知らないうちに涙が 目尻から流れていたりして
早く息を止めてしまえばいい、 淋しさとか えもいえぬ僕の弱さが原因の優柔不断が終わってしまえばいい、 所詮最初から愛していないのだ ただ戸惑うように 息を このひとが攫うのを許しているだけだ
蒼褪めた良心の 墓はもう築いてあるから あとはもう目を瞑るだけでいい、息絶えた良心の紡ぐ幻肢痛から
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