あきれるほど遠くに
心なんか言葉にならなくていい。

2006年09月19日(火) もうこころはそんなにたやすくかたちにならない





認めたくないけれど祈っている
少しでも今日が
長いように
朝が来ないように夜が来ないように一日一日が
終わっていかないように
僕が少しでも長くここにいられるように
これ以上の遠くへ
逃げて行かないように
眠らないように
死なないように
せめて少しでも深く自分に刻みつけておけるように
消えないように
忘れないように
あきらめないように
捨ててしまわないように
どうか最後まで僕が
ここに立っていられるように

祈る



    あぁ望むままにどこへでも行こう、


    どこにいても君は遠くはかない、




にじむ視界を赦さない
そうしてやがて静かな朝がやってくる、その朝の静けさに何もかもを虐殺したくなっても


心地よい祈りもまぼろしもただ気休めのためだけに、
それをわかっているから目を、

明日はたぶん晴れていると思う
しらじらと東から空は青白く光るのだろう
穏やかに虫の声が聞こえ
鳥の声が聞こえはじめる前 そこに広がる一瞬の静寂


せめてそのときに目を開けていないように










↑やわらかく、どこからか線香のにおい

My追加





祈る、

朝への憎しみとは関係なく
ただ祈る、



もうこころはそんなにたやすくかたちにはならない








 < 過去  INDEX  未来 >


周防 真 [MAIL] [HOMEPAGE]

My追加