あきれるほど遠くに
心なんか言葉にならなくていい。

2006年10月19日(木) 夜もすがら







夜。
どことなく春のようだ。






夜の空気がとても好きだ。
息を殺すみたいに耳を澄ますと、静けさが染みてくる。






ひとのことを考える。
何度も何度も。
まるで死んでしまった人を想うみたいに考える。
愛しいひとのことを。
ただいつまでも忘れないだろうひとのことを。


どこにいるのかしら、とか
何をしてるかな、とか
穏やかに穏やかに、ただ




   会いたいというようなことを。







この心の何割かはあのひとのものだ。
そしてこの物思いの何割かをきっとあのひとは共有している。
だからまだ穏やかに、息を殺して耳を澄ましていられる。



  遠くへ、どんなに行きたいと願っても

行けないことくらいわかっている。
だけどただ、一緒に行かないかと言ってみたかった。






あの日、

もうあのひとに、言葉ではなにひとつ語らないと決めた。

   それが間違っていたとは思わない











↑そしてそれはとても、想っているというだけのこと

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