あきれるほど遠くに
心なんか言葉にならなくていい。

2006年11月02日(木) なまえ





  不意にアナタの名を呼んだ僕を赦してください。



呼びかける名なんかもう忘れたと思っていた。
その名を呼ばなくなってもうどのくらい経つというのだろう。
愛情、とかじゃなくて
なんて嘯いてしまう僕を半分蔑むように見つめた、アナタを憎んでいないと言えば嘘になるので。




  たぶんそばにいてほしかった。

それくらいの不確実さを内包する気持ち。
現実感の薄い手のひらの感触。

あたたかさはなんだか奇跡のようだった。
だから、なのか、

  アナタが笑うとどこか幸せな感触がした





アナタの名を呼ぶ機会があるなんて考えてもみなかった。
それがまず致命的なロス。

アナタは幼子イエスみたいに、死んでようやく人の心に残るのだと思っていた。

そんな不遜な、脱力感みたいな排除。

愛して、いるとかいないとか、
アナタは僕を欲していないのに(たとえ欲していてもそれを絶対に口にはしないのに)
そんなくだらないことに拘らないでほしいと笑った。


世界は暗く、シェルタは狭く小さい。











↑なんという現実感

My追加




 < 過去  INDEX  未来 >


周防 真 [MAIL] [HOMEPAGE]

My追加