あきれるほど遠くに
心なんか言葉にならなくていい。

2006年11月07日(火) はきけ






この季節になると食べ物が嫌いになるらしい。

食欲の秋、と言うけれど、薄い吐き気が喉元に満ちていてやりきれない。
食事はきちんとしている。
何事もなく。
けれど酒も飲まず車にも乗らない僕の喉元で、茶の一杯ですら拒みたい空気がせめぎ合うのだ。

キンモクセイは終わり、クチナシも散った。
今朝からきいんと風が冷たい。


ストレスか何かでこんな気分になるのかしら、と思っても思い当たる節はなし。
淋しさ、とか? そんなやわな人間でもなし。


ただ今も薄く、拒絶が喉に渦巻いている。










↑愛すべきは冬でも

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満月を

待っている。

十六夜の月は奇妙に大きく夜空を渡るので
僕は穏やかに眠ることもできずに目を見開いている。

皓々と、月光は夜道に僕を照らし

その光に身を焼いて 逃げていく場所のことを思う





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周防 真 [MAIL] [HOMEPAGE]

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