あきれるほど遠くに
心なんか言葉にならなくていい。

2006年12月24日(日) 目を開く間に





逃げられないよ。



白昼夢。
ひとに縋り付いて泣くユメ。
会いたかった、会いたかった死ぬほど、そうかきくどく自分。
ふと我に返って頬の滂沱の涙に気付く。
絶望に叩き落とされる。──のは、ひとに会えなかったからだ。ただそのことが狂おしい。ただそれだけ。




目を閉じているそのあいだ、あのひとがここにいることを想像する。
何も言わずそこにいることを想像する。
それは異様なほど幸福な幻想で、僕は我知らず涙を流している。
言葉は口にしない。
ただ静かに泣いている。
それはひどく、空ろな景色だ。






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周防 真 [MAIL] [HOMEPAGE]

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