2007年05月30日(水) |
ヒトの顔なんて他人の空似ということも |
ヒトの顔なんて他人の空似ということもあるし、
無表情に理性がそう囁くのを聞きながら僕は確信している、 ヒトはヒトで、この感情が軋む感覚こそが証拠だと。
我知らず息を詰めていた自分を少しだけ笑う。
あれは亡霊だ。 忘れていられたはずの過去だ。 感情を現すこともなくすれ違えただけでも進歩だな、と誰かは笑うんだろうか。
感情の軋む音がする、 やっと穏やかに眠らせておいたはずの後悔とか妬みとか、磨り減って無くなるはずもない苦い苦い感情の音だ。
この目に映る世界の中に、時折鮮やかな色の切れ端がひらひらと舞う。 忘れられるはずもない物事が不意に目の前で誘惑する。
|