あきれるほど遠くに
心なんか言葉にならなくていい。

2007年07月07日(土) 未詩





訥々と、声は語らず、恋を
開いては散っていく花びらの香りだけが届くように
目を
閉じたままでいる


訥々と、声は語らず、心を
いつだってここにだけは無い何かを憎むように
あるいはここにしか無い何かを痛むように
花が
そこに咲いている


訥々と、声は語らず、としつきを
落ちれば消える花びらが瞼の裏に焼き付くように
形も無くほころぶ花の
不在を
人づてに聞く



訥々と、




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周防 真 [MAIL] [HOMEPAGE]

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