あきれるほど遠くに
心なんか言葉にならなくていい。

2007年09月23日(日) しのぶれど





ひとを思い出しながら、目の前の
息が満足にできなくてどうしようかと思った。

 こんなときうまく涙とかの小道具が使える女だったら良かったのにと思う

ひとはやさしい。残酷に
声も言葉も何ひとつ変わらない。

 だけどもうどこへでも逃げて行きそうなひとではない

淡々と、そう思いながら話を続けているのに
いくつかのキーワードで思考も言葉も何もかもがフリーズしてしまう。

 ソンナコトヲ訊ケル間柄デハナイデショウ
 それがあなたに何の関係があるのか、
 ソンナコトヲ訊クノハ何カ意図アッテノコトカ

くしゃり
あの頃よりもずっと柔らかでおとなしい髪に手を触れて思う、
触れてほしい、僕に、その美しい手で僕に。

 この世は地獄、あなたがいてもいなくても。

あなたの世界は単純で、僕はそこに生きられない。
目の前のひとは悪魔で神様で、そしてかけがえのない友人ですと主張できればどんなにか。

 恋はここに、死ぬまでここに。

言葉にできる日が来ればいい。
そう思いながら言葉にすればその醜悪さに身悶える心地がする。
ひとの美しい指が手に触れる。
それだけで僕は震えてしまう。


何故、会ってもいいと思ったの


それだけの問いに問いを返す、何故会いに来た、と。




赦すとは何だろう。
恋とは。心とは。
触れられるこの身の内に沸き起こる劣情とは何だろう。

 求めよ、と謳う聖書の言葉はいつも空々しい










↑祈らずに済む方法を教えてくれれば。

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