深夜、部屋がぐにゃりと溶けて迫ってきました。金縛りにあったように身動きがとれず、声にならない悲鳴をあげてもがきました。

「大丈夫だから」と頭をなでてくれる人がいます。

 気付けばダリの絵画のようにねじ曲がっていたテレビも、真ん中が垂れ下がっていた天井も、元通りにピンと張り詰めています。
2005年03月25日(金)

寝言日記 / 杏