刑法奇行
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歳をとるにつれて、1年が徐々に速くなっていくというのが、通説・判例である。本当に、「あっと驚く為五郎〜」である。とくに、秋からは、狂務であるからなおさらである。判例百戦?の〆切も近いが、まだまだである。その他、2つの祝賀論文集とH律G報やHセミの原稿、その他秘密のアッコちゃん原稿もある。「なんでこうなるの〜。」と欽ちゃんみたいに飛び上がるほかない。
ドイツでは、12月1日からアドベントがはじまる。子供らは、大人も?Adventskalenderを毎日めくってチョコをたべるのである。チョコレートのメイジならぬ、ドイツなのである。研究室のH田君とM田君は、この時期にドイツに遊びに行くというのだから、うらやましい限りである。留学中、フライブルクの市長がRathausの前でお菓子を配り、寒い中、皆で暖かいRotweinを飲むのである(赤ぶどう酒に砂糖・香料などを加えて熱したもので、Gluehweinという)。いまでも、市民達の笑顔が浮かんでくる。
それに対して、日本はどうか。忘年会のサラリーマンや学生、そして我々も、一見楽しそうだが、何か世知辛い感じだ。ストレスの固まりが空気中に充満している感じがするのだが・・・。
もうすぐ、RJ叢書の第一弾である拙著『修復的司法の探求』が刊行されることが、ちょっと楽しみなことではある。自己満足とはこのことである。カバーは、緑を基調とした3色である。緑は癒し系だからという、S文堂のS馬さんのアイデアであるが、RJ研のメンバーには事後承認してもらうほかない。きっと、N村先生は、文句を言うと思うが、どんな色でも文句を言うから、気にしないようにしよう。前著『刑法における損害回復の思想』は品切れとなり、修復的司法はもっと売れるのではないかという期待可能性もある。 期待可能性は、最近では人気のない用語であるが、好きな用語の1つである(信頼の原則も好きだが)。若いヤングの学生・院生諸君には、まさに将来への期待可能性があることを忘れないで欲しい。
それでは、我々はどうか。就職もしたし、結婚もしたし、父親にもなったし、あとは、おじいさんになることの期待可能性しかないのであろうか。 まだまだいろいろ期待されているようである。もう期待しないで欲しいと思うが、そうでないことが疲れる原因かもしれない。
やはり、期待化は危殆化となるのであろう。
ジャーニー to 忘年会の罪数
norio

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