刑法奇行
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2003年01月16日(木) とりあえず主義

 この奇行の基本思想は、何回か言及したように、「とりあえず主義」であるが、今日の朝日の夕刊で、なだいなださんが『人間、とりあえず主義』という本を書いているのを知って驚いた。早速、アマゾンで注文した。
 夕刊の文化の欄で、彼は「『好い加減』のすすめ」というのを書いているが、賛成である。好い加減じゃない人たちは危険である、というのはよく分かるのである。ただ、「好い加減」も根底にしたたかさとしなやかさ(田中康夫みたいだが)がなくては駄目だと思う。好い加減さが社会を活性化するのであり、とにかく一色で猪突猛進が一番こわい。

 社会の活性化といえば、同じく朝日の朝刊のeメール時評で、高校の先輩の内田樹さんがいいことを書いている。「大学の社会的機能の一つはその時代の支配的な価値観とずれていることだと私は思う。『遅れている』でも『進みすぎている』でも、とにかくその『ずれ』のうちに社会を活性化し、豊かにする可能性はひそんでいると私は思う。」と。これも賛成である。
 何か、権威に追随する傾向、バスに乗り遅れたくないという傾向、これらは、いつも後手後手である。そうではなく、大学人は、ずっと遅れるか、ずっと先を行くかでいいのだろう。
 修復的司法は、ずっと先を行くから、スリリングなのである。わくわくする研究をしていなければ、研究などしない方がいいと思う。煩わしいことがいろいろあっても、わくわくする研究があれば、すべて吹き飛んでしまうはずである。これが原点だと思う。

 多少、説教じみてきたが、あと1冊お薦めの本いや漫画がある。赤塚不二夫の『バカ田大学なのだ!?』(ちくま文庫)である。天才バカボンのバカ田大学関係のを集めたもので、同世代には泣ける漫画であるので、是非読んでいただきたい。バカ田大学では何があったのか、ママとの結婚のいきさつなど、本当にうれしい話題が満載である。
 とにかく、これらのなーるほどとうなずくものに出会うことはうれしいのである。
 また、小学校時代の連中との新年会の知らせがきた。いつものように、岩波書店の反対側にある新世界菜館である。ここの社長は、当時6年1組のF君である。宣伝しておこう。これもまたうれしいのである。

ジャーニー to これでいいのだ!
 


norio

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