刑法奇行
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2003年03月05日(水) 春なのになごり雪

 何とか学年末試験の採点を仕上げ、西村先生の古稀パーティーも無事終了したが、あと各所の答案練習会の問題作成、判例回顧、そして確定申告である。中谷傘寿は、まだ完成していないが、どうなっているのだろう。このままだと、未完成の危険性が大なのだが・・・。

 西村パーティーで、何人かの弁護士が続々挨拶に来た。岡山の高原弁護士の軍団である。10月16日に松山で開かれる日弁連人権大会において、修復的司法が取りあげられる予定であり、パネリストを頼まれた。10月18日19日と、沖縄国際大学で犯罪社会学会があるから、松山経由沖縄行きということになるかもしれない。

 昨年の奇行では、採点についての雑感をいろいろ述べたが、今年はその余裕はない。毎度のように、目の覚める答案もあれば、わけわかんなーい答案もある。不出来の弁解や授業の感想などもときどきある。これらを書いても、採点にまったく影響しないが、単調な作業の中の清涼剤的な面は確かにある。

 ギャクの気に入ったものを挙げる学生もいる。何気なく言ってしまうギャグに深い感慨にふける学生がいることには驚いた。たとえば、「先生の親父ギャグは、実家の父を想い出します。」という女子学生のホロッとくるのもあった。また、共同正犯の一部実行全部責任の説明で、「2人で強盗をしようと計画し、僕は暴行・脅迫、君は財物奪取、2人あわせて強盗となる。まるで、ヤン坊とマー坊で2人あわせてヤンマーだ。君と僕とでヤンマーだ。」は人気があった。もっとも、ギャグのセンスをもっと磨いて下さい、という厳しいのもある。人気のないものは、中止犯の法的性格の刑事政策説について、黄金の橋を説明し、「これは、ゴールデンブリッジである。私の名は、ハイブリッジである。」
 言った記憶のないものもある。「毒入りコーヒーで殺害する。まさに、ブラックコーヒーである、は良かったです。」と書いてある。これを言った覚えはないし、一体何が面白いのであろうか。もし、言ったことを忘れているのだとしたら、すでに、アルツハイマーかもしれない。重くならないうちに、刑法の教科書を執筆しなければ・・・。

ジャーニー to 『修復的司法の探求』は売れてんのかいな
 


norio

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