刑法奇行
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恒例のゼミ合宿と研究室合宿で4泊5日軽井沢にいた。今年はまだ寒く、虫さされのハームを受けなかったのは幸いだった。合宿前日には、オープンキャンパスで模擬ゼミを行い、多数の高校生が聴講に来たが、終了後も高校生と激しい議論をしたということである。意識が高いのには驚く一方、相談会で母親と一緒に来て、母親だけが喋っていたのにも驚いた。君には意思があるのかいな。
ゼミ合宿のイベントは、バーベキュー、ソフトボール大会であるが、今回は、「きもだめし大会」が付加され、私も強制的に参加させられた。これがかなり恐いのである。男女ペアになって、1つのコテージに連れていかれ、真っ暗な部屋で「こわーい話」を聞かされ、追分セミナーハウスの暗闇の中へコースに従って進むのである。3人のお化けの登場である。これが本格的な衣装をまとっているから手が込んでいる。ゼミ生がやっているから恐くないはずだが、恐いと思う気持ちによって恐くなるという純主観説が妥当する領域である。絶叫と大泣きを繰り返した女子学生もいたし、携帯でお化けの写真を撮った剛腕女子学生もいた。面白いことに、多くの男子学生がかなりビビッていた様子であった。私も、教職員宿舎のグリーンハウスまで何人かの学生をお供に帰った次第である。
研究室合宿は、例によって修論報告である。様々なテーマがあるからとても面白い。来年から、マスターコースは研究室制が廃止されるから、徐々に先細りとなることは、寂しい限りである。まあ、先のことは、ケセラセラでいきましょう。
ところで、今年は、娘のスケート合宿とまともにかち合った。はじめての合宿だったので、1日1回は合宿所を訪問した。千ヶ滝の軽井沢スケートセンターだったので、追分とも中軽井沢とも近いのである。スケートの先生を含め、10人ぐらいのメンバーですべて女性である。上は大学生から下は小学生までいた。行くたびに、ご苦労様です、と言われてしまった。追分からタクシーで片道2500円もかかったのには驚いた。 研究室のメンバーともスケートセンターに行ったし、その後、旧軽でも予定通り出会ったのであるが、まるで、ストーカーといった感じであったし、院生からもそう言われてしまった。帰りは一緒の新幹線で、馬場の駅まで一緒だった。マクドナルドで昼飯を食べたが、よくがんばったねと言うと、涙ぐんでいた。気が張っていたのだろう。まあ、いずれ、親なんて関係ねえよ、という時代が来るのを、本人は知らないのであった。
「そして音楽が始まる」という番組で、「ニューシネ」をやっていた。CDを持っているが、あのメロディーは実に素晴らしい。ジャーニーとしての人生を彷彿とさせる。 学部生も、院生も、10年後、20年後に、各自の心の琴線に触れるメロディーが流れることだろう。その時、軽やかな心の震えがきっとあるだろう。くれぐれも、「きもだめし」による震えでないことを祈るのみである。
ジャーニー to 愛のテーマ
norio

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