2002年05月13日(月) |
小林光恵+宮子あずさ『ナース川柳看護婦七転八倒』KKベストセラーズ★★ |
 『ナース川柳 看護婦七転八倒』 小林 光恵 宮子 あずさ ベストセラーズ (1998/10)
帯にあるのは「今日も元気だ!夜勤明け。病院病棟悪戦奮闘オモテウラ事情 川柳はナースの基礎知識です。」
そう、短い文章の中に大事なこと、必要なことを簡潔に入れて伝えること。 ナースのみなさんのやっている「申し送り」に必要なこと。
それでなくても、川柳って俳句と違って「要はリズムよく五七五で言葉を列ねればよい」ので(乱暴な言い方だけど)、それでかつ、面白ければ素晴らしい。
看護婦の仕事って、中毒症で入院、お産で入院、それと子どもの頃に整形外科だかで入院した乏しい経験から見ても、すごくヘビー。 肉体的にもだけど、精神的にも。 人間相手だし、基本的に病んだ人を相手にするし。 それだけ「希望」や「悟り」「回復」といった明るさももちろんあって、やりがいがある仕事だと思う。
糞尿の処理がツライ、というホンネも載せられてて、息子と娘の糞尿の処理で一日が暮れていく私、はっとさせられた。 息子2才のはもう大人と同じのが出てくるから臭いもきつくて爪の間に入ったらギャー!という感じなのだけど、自分の子どもだし何年も続かないと思ってやってる。それは確かに空しくもなりそうだ。
けれど尊い仕事、やりがいのある仕事。 その誇りが愚痴の中からも感じられるのがうらやましく感じた。
全国の看護士さんに幸あれ!
『ナース川柳 看護婦七転八倒』
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