2002年09月06日(金) |
赤川次郎『明日に手紙を』★★☆☆☆ |
 『明日に手紙を』 赤川 次郎 中央公論新社 (2001/09)
欠陥洗濯機で死者が出た。 被害者の遺族、製造メーカーの社員、重役、不買運動の活動家、バーのママ、娘、同窓生の怪しい男。 などなどいろいろ出てきて最初は「えーとこの人は被害者の妻?どーも違うみたい…ま、いっか」という感じで読み進めていったのだけど、赤川次郎さんはやっぱり「読ませる」人だ。
ぐいぐいと読ませてもらいました。(途中昼寝しちゃったけど)
ちょっとこころが疲れ気味のこの頃だったので、こういう人をおとしめたりだましたり裏切ったりというのはツラかったけど、いっきに読んでちょっと気分転換というのにはいい本かな。
ラストも希望がもてるというか、したたかに、たくましく、生きていかなくっちゃね!と思わせてくれるのがよかった。
誠実に、ベストをつくして生きて行きたいけれど、そうもいかないのが人間なんだね。それに近付けるようにはいきたいね。
しかし、社長の息子、いくらなんでもそんなやついねーよ、というほどのばかっぷり。いるのかな?現実にも。
それと、みんな、そんなに簡単に「寝」すぎだよー。(私の昼寝とは違う意味の寝る、ね)それも、そんなもんなのか?現実は。
『明日に手紙を』
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