2002年09月20日(金) |
赤川次郎『乳母車の狙撃手』★★★☆☆ |
 『乳母車の狙撃手』 赤川 次郎 角川書店 (2003/07)
赤川次郎さんの本には辛口な評価ばかりの私だけど、これはオススメ。
エンターテインメントとして、秀作。 なんていうとめちゃめちゃ偉そうだけど、楽しませてもらいました。 わくわく、どきどき、ハラハラ。
育児と家事に追われて何度も中断、続きが気になって気になって。 もし死んでしまうなら、読み終えてから死にたい…と思った。
主人公栄枝が乳児の母だというので、共感できたのもある。 そうか、未婚の母という設定だったけど、そこもうちと一緒だった。 うちは実質結婚しているのでシングルマザーの彼女とは違うけれど、我が子の命と他人の命、比べるまでもない、というあたりはとても共感できた。
やっぱりかわいいです。 どーしよーもなくかわいいです。 自分の子は。 この子を救うためには何でもする、という気持ちもわかる。 痛いのも苦しいのもかわってあげる、あげたい、と思う。
何はともあれ、ハッピーエンドで終わってよかった、よかった。
『乳母車の狙撃手』
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