2002年12月28日(土) |
赤川次郎『恋するビデオテープ』★★☆☆☆ |
 『恋するビデオテープ―当節怪談事情』 赤川 次郎 小学館 (2000/07)
文芸ポスト連載の小説の単行本。 短編がよっつ。
『失われた顔』 ええと、どんな話だったっけ。別れ話のもつれ、車の転落、思い出した。 浮かぶ首。そして恐ろしげなメッセージ。 暗く、でもラストはちょっとほっとする、お話。
『日の丸あげて』 恐い。恐いよ。いるいるこんな人。かなしいけれど、しかたのない事件。 しかたなくないか、許せない。でも、悲しくなるね。
『路地裏の戦争』 不思議な、映画のような、やっぱりちょっと恐い、お話。
『恋するビデオテープ』 結局なんだったんだかわからない。霊の存在と、霊が及ぼす力って、あったら恐いね、というお話。
どれもそこはかとない恐怖がただよってて、自分の身に起きたらかなり嫌。 というか、絶対嫌。 読後感はいまいちでした。
『恋するビデオテープ―当節怪談事情』
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