2002年12月30日(月) |
東野圭吾『ブルータスの心臓』★★★☆☆ |
『ブルータスの心臓―完全犯罪殺人リレー』 東野 圭吾 光文社 (1993/08)
長編推理小説。 完全犯罪殺人リレー。
推理小説なんて、ほとんど読んだことなかったのにな。 宮部みゆきさんのをほとんど全部読んで、他の人のも読みかけたけど、のめり込むほどのものに出会わなくて、推理ものは敬遠してたのに。
はまった。はまりました。この人のは。 おもしろいものー!
で、この作品は殺人の計画、実行、手違い、動揺、証拠隠滅、口封じ、怪しい行動、満載。で、主人公末永拓也がまた、人間味あふれるというかあふれないというか、悪者なのだ。 人も殺すし、保身と出世、社会的成功のみに価値を置いていて、ラストもありゃりゃりゃりゃーて感じで。主人公じゃないかしら…。
運命に翻弄されてしまう弓絵も、かなしい。 早めに殺されてしまったあの女の人も(名前は出さないでおくね)、実はかなしい。というかさびしい最期。
もーだめよ、末永! 完全犯罪は成功するのか。しないのか。警察の捜査が、弓絵の探りが、核心に迫っていく。 どきどきしながら、どうなるのか最後まで夢中で読んだ。
推理小説って、おもしろんだね。 2003年はもっと読むぞー。
『ブルータスの心臓―完全犯罪殺人リレー』
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