2003年01月14日(火) |
東野圭吾『私が彼を殺した』★★★☆☆ |
 『私が彼を殺した』 東野 圭吾 講談社 (1999/02)
婚約中の男性の自宅に突然現れた女性。 男の裏切りを知って、庭で服毒自殺を図る。 それを隠そうとする男。 何も知らない婚約者。 婚約者と秘密を持ち、彼女に肉親以上の愛情を持った兄。 身勝手な男の秘書。 男のかつての恋人。
そして挙式の最中に毒を盛られて死ぬ男。 容疑者は3人。
3人の語りで話が進んで行く。で、どの人も自分が殺してやった、と言ってる。 が、犯人じゃないと言う。
婚約者の女性にいまいち感情移入ができないのがひっかかるところなんだけど、(だって結婚しようと思うか、こんな奴と。って相手と婚約してる時点でダメだ)男に殺意を覚える3人の描写にはひきこまれた。
クール(知的でかっこいい)な加賀刑事が謎を解く。 ああ加賀さん。あなたがいなければ犯人はわかりませんでした。 正確には相方。あなたがいなければ犯人はわかりませんでした。 ありがとう。 ほんと、自分は推理小説を漫然と読むだけの人だということがよくわかりました。伏線とか、ちっとも気付かない。
推理好きな人ももんもんと楽しめるんじゃないかと思う一冊です。 ごちそうさま!
『私が彼を殺した』
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