2003年02月08日(土) |
酒井順子『少子』★★☆☆☆ |
『少子』 酒井 順子 講談社 (2000/12)
私の好きなエッセイスト、酒井順子さんの「ちょーっとまじめに少子化について書いてみましょか、ね。ま、期待されても困るんッスけど…」て感じの考察。
痛いから。 結婚したくないから。 面倒くさいから。 愛せないかもしれないから。 シャクだから。 男が情けないから。 うらやましくないから。
などの理由が酒井節で語られる。 なーるほどなーと、思う。
自分自身も「女は出産育児を(まあ結婚も、か)してこそ一人前っ」とか「産める性であるのにそれを生かさないのはもったいないっ」とか思わず、「たまたま産みました」というスタンスなので淡々と読んだ。
出産は、確かに痛かった。 無痛分娩への批判の声は今も聞くけど、それもアリだと思う。 私はまあ、一回やってみて「こんなもんか」と納得。何事も経験。
面倒。 ただでさえ面倒くさがりで四角い部屋を丸く掃く、どころか掃除機どこよ、というずぼら、怠け者の自分に「育児」は手に余りまくりでございます。 家事との両立なんて、もう、どこの世界の話でしょうか、と。
読み終えて、託児の充実も必要だとか、行政に対するニーズを伝えていかなくちゃ、と思うと同時に「輝く、素敵な経産婦」でありたいなぁと思った。 うらやましがられたいとは思わないけど、それくらいに、魅力的でありたい、なりたい。
まあそれは子どもの有無に関わらず自己啓発は必要だということですね。
てことで、今から図書館へいってきまーす。 自分を内面からも磨かなくちゃねっ。(って磨くような書籍を選んでるかよ?)
『少子』
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