2003年03月17日(月) |
東野圭吾『分身』集英社★★★☆☆ |
 『分身』 東野 圭吾 集英社 (1993/09)
うわわん。 前評判なんか聞くんじゃなかった。 期待しすぎた。
面白い話でぐんぐんひきつけられて、終わりまで一気に読んだけど、けど。 これならまだ「秘密」「変身」「怪笑小説」の方が、自分の中では上位だ。 ということで、星はみっつ。
北海道と東京。 お互いを知ることもなく、別々に生きてきた双葉と鞠子。 性格も趣味も全く違うけれど、ふたりは瓜二つやそっくりさんどころではなく「同じ」だった。 双葉のテレビ出演をきっかけに、運命の歯車が狂い出す…。 出生をめぐる真相は。 自分のうまれた、存在する意味は。 分身とは。
二人の性格が全く違うのって、持って生まれたもの(遺伝)よりも「環境」の及ぼす影響が大きい(であろう)ことを強調したかったのかな、と思った。 どちらも、とても魅力的なキャラクター。双葉の母親(育ての)の強さもいい! 小道具のフルーツがにくいね。
なんでいまいちだったのかなーと考えてたら。
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