2003年03月24日(月) |
北川歩実『僕を殺した女』新潮文庫★☆☆☆☆ |
 『僕を殺した女』 北川 歩実 新潮社 (1998/06)
NHK朝ドラ『まんてん』がついに宇宙へ。 んなわけねーだろ、と思って醒めて見ている人がどれくらいいるのかわからないけど、夢を持ち続けることは、大変だし素敵なことだと、醒めつつも思うわたしでした。
一方で、この本は、んなわけねーだろ、という話なら面白かったのに。 疲れた。 途中までは真相が気になって読むのがやめられなくて、夜中の3時になってあきらめて就寝。 寝不足で起きてさっき読みおえ、ここまで体力使ってぼーっとなってまで得たものは少なすぎ。
ある朝めざめたら、大学生の僕は見知らぬ部屋で若い女になっていて、しかも5年後にタイムスリップしていた。 SFじゃあるまいし、小説じゃあるまいし、映画じゃあるまいし。 と主人公は謎を解くべく行動を起こすのだが…。
SFだったらよかったのに。小説だったらよかったのに。 これは後ろ書きいわく、『気鋭の新進作家がおくる超絶技巧ミステリー長編』。 そう、うそっこ物語じゃないのだ。 もちろんフィクションだけど、ありえる話。 とてもロジカル。
こういうのが好きな方にはよいのでしょう。 しかし、わたしは頭がゆるめなので、ついていくのがやっとで疲れてしまいました。
この人のはもういいかな、と思ったけど『金のゆりかご』はちょっと気になる。機会があれば、読んでみよう。
『僕を殺した女』
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