| 2003年04月08日(火) |
秋山とも子『でんしゃがまいります』★★☆☆☆ |
電車好き、のりもの好きのお子さまをもったおとうさま、おかあさまにオススメ!
私のイチオシのりものの本というと『しゅっぱつ しんこう!』なんだが、これもなかなかおもしろくていい。 けれど、2歳児にはちと早いかも。たっぷり楽しめるのは3、4歳かな。いや、年長さん、1年生くらいかも。
めくったところにこうある。 『この ほんは、とうきょうの しんじゅくという おおきな えきの、5、6ばんせんホームの いちにちを えがいたものです。』
朝6時から、深夜1時すぎの閉鍵までが描かれている。 新宿駅だけあって、すごい人。 田舎暮しの私には絵だけでも「うっひゃー」となってしまう。(人混み苦手なので)
電車に乗りにくる人、降りる人、働く人、乗り換える人、通勤の人、遠足の子ども、結婚式の人、靴を落とす人、迷子になる子、旅行に行く人、忘れ物をする人、寝過ごしそうになる人、お金を拾う人、転ぶ人。 人の数だけドラマがあるのだなぁ、と「他者」の存在をあらためて実感させられる。
ホームで流される放送のセリフもページの上の方に書かれていて、ついつい声色を作って「えーっまもなくぅ6番線にぃでんしゃがまいりっまぁーす。はくせんのぉうちがわまでぇおさがり、くださぁい」なんて頼まれもしないのにやってしまう。えっ私だけ? (絶対、やってるはずだ!やらずにいられないはずだぁ)
人が多いのだけれど、さりげなく何度か出てくる人もいて、私がたまんない!と思ったのは迷子の親子。
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