| 2003年04月13日(日) |
アニタ・ジェラームさくおがわひとみやく『ぼくはぼくのほんがすき』★★★★☆ |
 『ぼくはぼくのほんがすき』 アニタ ジェラーム Anita Jeram おがわ ひとみ 評論社 (2002/05)
最近はまっている、アニタ・ジェラームさんの本。 んもう、たまりません。 たべちゃいたいくらい、素敵。
背表紙より。 『ぼくは ぼくの ほんが すき。 みためも すきだし、てざわりも だいすき。 ぼくを いろんな ところに つれていってくれて、 すてきな ともだちにも あえるんだ。 さあ みんな、ぼくと いっしょに ほんの なかに でかけよう!』
どういう話かというと、これだけの話です。 ムズカシク言えば、「本の世界の素晴らしさを伝える」。むずかしくないか。 えーと、その「素晴らしさ」を、食べちゃいたいくらいにかわいい絵で、いろんな角度から光をあてて、大人から子どもまで、気持よくさせながら感じさせてくれる。 「頭」ではなくて、「心」に響く本。
絵本を読むと国語の力がつくとか、文字を覚えていいだとか、内面の世界が広がるだとか、そういうのを「脱皮」したところにある、
美しいもの、楽しいものが、好き そういう世界に連れてってくれる本が、好き
そんな感性が自分にあったことを気づかせてくれる素敵な本。
いまだかつて、こんなに美しく、楽しく、わかりやすく、心地よく、おしつけがましくなく(ここ重要)、本の楽しさよさを伝える本には出会ったことがない。 本が大好き、絵本も好き、というアナタにおすすめです。キライな人にさえ、手に取ってみてもらいたい。
本は暑いときパラパラめくって涼むことができたり、まぶしい時にひよけにもなる、なーんていう「すきな理由」が載ってるんだけど、 さいごのページがまた、キュートっ!
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