| 2003年04月16日(水) |
飯野和好『ねぎぼうすのあさたろうその1』★★★☆☆ |
 『ねぎぼうずのあさたろう〈その1〉とうげのまちぶせ』 飯野 和好 福音館書店 (1999/11)
すっきだなぁ。この人の、絵が。
ぐちゅっ、べちゃっ、どりゃあっ。 こんな擬音をつけたくなるタッチ、勢い、色遣いがいいんだなぁ。
お話はというと、やつがしらのごんべえとこいものちょうきちが、しいのみのおようちゃんをいじめている。それをやっつけたねぎぼうずのあさたろうは、仕返しが周囲に及ぶのをおそれ、ひとり旅に出る。 茶屋で一服、そこで出会った怪しい浪人。山道で切り掛かってきた彼は、ごんべえに頼まれた刺客だった。はたしてあさたろうはこのピンチを乗り切ることができるのか…?
もう、笑えて読み聞かせするのが大変だった。 そばでミステリーを読んでいた相方も何事かと耳をそばだてウケる始末。 「ゆうきのねぎじる」って何よ…おかしすぎる。 あさたろう反撃のページは、絵といい、文といい、展開といい、たまらない。 わかっちゃいたけど、こそばゆすぎる。 息子2歳11ヶ月もどこにぐっときたのか、「もっかい!」コール。
ぜひ、みなさん、声を出して読んでみてください。ぜひぜひ。 しょーもないことで落ち込んで、元気だしたい時になんかベストでは。
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