| 2003年04月18日(金) |
ドン=フリーマンさくまつおかきょうこやく『くまのコールテンくん』★★★★☆ |
 『くまのコールテンくん』 ドン=フリーマン まつおか きょうこ 偕成社 (1975/05)
デパートのおもちゃ売り場。 くまのぬいぐるみ。 ボタンもとれちゃってて、新品なのに誰も買ってくれない。おうちに連れて行ってくれない。 ある日、「ずっとまえからこんなくまがほしかったの」と言ってくれる女の子リサがやってきてくれた。 でも、ママはお金がないこと、ボタンがとれてることを理由に買ってくれず…。 コールテンくんのしたことは。 リサのしたことは。
コールテンくんのさみしさ。 リサのけなげな努力。 好きという気持を行動に移すこと。 ありのままの相手を受容する強さ優しさ心地よさ。
そういったものがストレートに表現されていて、ハッピーエンドにほっとさせられる。
「あたし、あなたのことこのままでもすきだけど、でも、ひもがずりおちてくるのは、きもちわるいでしょ」とボタンをつけてくれる女の子リサ。
ありのままつながりでいうと、 『かあさん、わたしのことすき?』ジョシー作ラヴァレー絵渡辺一枝訳 『ガチャガチャゆうれい』マイケル・コールマン文クリス・モルド絵ながくぼれいこ訳 『ちっちゃいかわいいちゃん』アニタ・ジェラーム/さく 小川仁央/やく 『どんなにきみがすきだかあててごらん』かな。
『かあさん…』は娘が母親に自分のことを好き?こんなでも好き?と確認、それに母親はだあいすきよぉぉーっと答えてくれる、親子の絆、愛情をうたった本。 悪いけど、私はダメだった。 『ラブユーフォーエバー』だっけ。これと同じ居心地の悪さを感じた。
『ちっちゃいかわいいちゃん』『どんなにきみがすきだかあててごらん』では泣けるのに、なんでだろー。 おしつけがましさ、を感じるか否かかしら。 ダメな方は、「好き!」「愛してる」どまりだけど、いい方は、「(好きで)嬉しい」「(愛してて)しあわせ」を表現してるから。 理屈をつけてみたけど、そんな気がする。
愛する対象がいて、しあわせ。 しあわせだから、にっこりする。 にっこりすると、まわりもしあわせ。
そんな毎日を送りたい。
『くまのコールテンくん』
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