活字中毒のワタシの日記

2003年04月20日(日) 東野圭吾『犯人のいない殺人の夜』★★★☆☆

犯人のいない殺人の夜
東野 圭吾
光文社 (1994/01)

帯より。
『犯人がいないのに殺人があった!?
でも犯人はいる。あなたに挑戦する本格推理小説』

短編でもない長編でもない、中編?(あってる?なんて言うんでしょう。ああ語彙の貧困)小説が7編。
読みやすく、推理を楽しめる。
でもでも、東野圭吾さんというと私には「イタイ思いをさせてくれる人」という期待が先立ってしまうので、推理小説はいいかなぁ、なんて。

とはいうものの、それなりのイタさが各編にあり。
よかった順に並べると、
『踊り子』
真相を究明するのが少年ではなく家庭教師なのはなぜかが最後にわかって、イタタタタタ。あこがれが、善意が悲劇を生むこともあるなんて。
『小さな故意の物語』
男二人、美少女一人、三角関係、優等生の死、彼の名は達也。
といえば、タッチ。
ぜーったい意識してると思うのだが、それはともかく。
自殺のようでいてしかし動機が考えられない友人の死の真相に迫る主人公。
最後に明かされる動機に元女子高生としては、切なくなった。
まあ私は南ちゃんというよりはたまに出てくる脇役の女の子でしたけれど。
『エンドレスナイト』
大阪が嫌いな主人公。東京で暮らせて安心していたら、夫が仕事で大阪に引っ越すことに。単身赴任の夫が殺されたと聞かされ…。
大阪(の雰囲気)が大好きで、それが理由で進学先も決めたくらいの私には興味深く読むことができた。
刑事の一言一言がしみてくる。おおだこ食べたいなー。
並んで買ったチーズケーキもまだ売ってるのかなー。
びっくりパフェもなつかしいなー。
『白い凶器』
って、何のことか、今気づいた。ああ、ほんとうにそうだ。
自分の第一子が低体重児で危なかったんだけど、妊娠初期に勤務してた職場が分煙不徹底のところだったから、その影響も少しはあったのかな、と思う。
タバコは、人に吸わせないでください>喫煙者さん
これが当たり前になならなくちゃ。

あとは略。
『闇の中の二人』『さよならコーチ』『犯人のいない殺人の夜』でした。

犯人のいない殺人の夜



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