| 2003年04月28日(月) |
東野圭吾『依頼人の娘』祥伝社★★★☆☆ |
『依頼人の娘』 東野 圭吾 祥伝社 (1990/04)
VIPのみを会員とする「探偵倶楽部」が難事件を解決。 5つの謎を解く二人。
というわけで、5編からなる小説集。 おもしろかった順に。 『探偵の使い方』 青酸カリで殺された男二人。実は殺された男は、妻を殺そうとしていたらしい。 計画は完璧なように見えたが…。 探偵倶楽部をなめたらあかん、というラストの警告がぴりりと効いていていい。 『薔薇とナイフ』 アリバイ。殺された姉、恋人。 真実はどこに。愛情を求める寂しさがしんみりとくる。 『罠の中』 密室、電気による殺人のトリック。 犯人の狙いが最後に明らかになる展開には「まいった!」。 気持良くだまされてしまいました。 『偽装の夜』 密室トリック。 『依頼人の娘』 母親が殺された。容疑者が逮捕されたが、父も姉も伯母も様子がおかしい。 不審に思った高校生の美幸は探偵倶楽部に依頼をし…。
探偵倶楽部は依頼を受けるシーンと報告をするシーンにしか出てこない。 でも、かっこいいんだ。 作者も書いているように、私も探偵倶楽部に頼んでみたくなった。
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